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　　〜ＧＤＰからＧＮＨへ〜

・これからはＧＮＨ（国民総幸福量）へとシフト
・人間が進化し、社会はＧＤＰ⇒ＧＮＨへとシフトする

＜これからはＧＮＨ（国民総幸福量）へとシフト＞

まだ世間では、ＧＤＰ至上主義の人が多いが、これからはＧＮＨ（国民総幸福量）へとシフトする。
既に若者を中心にこのシフトが進んでいる。

これは、人類社会の進化の方向であり、一人一人の意識の変容に支えられている。
社会の進化は国の進化と一致する。
進化の段階は、（低）北朝鮮⇒中国⇒韓国⇒日本（高）である。
進化が低い段階では、洗脳や情報のコントロールが行われる。

また、社会の進化は、その社会を構成する人間一人一人の進化と同じである。
普通の人⇒キリスト・仏陀⇒その先がある。
民主主義の原点は、インディアンのイロコイ部族（５部族）の全体を"Nation"と言ったことが始まりだ。
コンセンサス（合意）がとれるまで議論する。

＜人間が進化し、社会はＧＤＰ⇒ＧＮＨへとシフトする＞

例えばブータン。
ＧＤＰは、贅沢や余分な事・物によって上がる。
そして、成長期には汚職がはやり（中国）、高級飲み屋街（クラブ）がはやり、接待費も多く使われ、過剰流動性が上がる。

競争社会における後期自我から成熟社会の成熟した自我へと移行する。
後期自我では、戦いを正義とし否定的な強いエネルギーを持っている。常に戦っていないと安定しない。

ビジネスにおける創業は、一種の病気。自我の無意識層におけるモンスターからのエネルギーを使っている（例：金持ちになりたい、豊かになりたい、名誉がほしい、良い生活をしたい、病苦や恐怖・怒り・劣等感・不安・不満感・不快感等の解消など）。
心の歪みがある人程創業する。

今回の震災のボランティアの若者は自己顕示欲が無く、一見覇気が無い。
しかし、これは人間・人類が進化している証拠である。
進化した人間には内にモンスターが存在しない。同時に社会も進化する。

哲学者で考古学者、宣教師のテーアールドシャルダンはが言っている。
”全ての人が悟ると、この物質社会は無くなるだろう”

成熟した自我とは、心のモンスターはいなくならないが、大人しくなり、何事も穏やかに解決する。
デベート（言い争い）や暴力はしない（ガンジーの非暴力）。
違ったものを許容する。解決を急がない。他人や社会・組織の不完全性を程よく許容する。
議会制民主主義は無く、成熟した人は立候補しない。

---コメント---

納得しました。しかし、一人一人の進化は、こういう場に接していかないと進まないように思います。我々中年になると、いままでの経済観念や成功体験、幸せの概念などを捨てることが難しい。現実の社会である程度成功して経済的にも余裕ができてから、精神の進化へと向かいたいというのは私だけだろうか。恐らく、精神の進化と現実社会の進化は一体（同時）なのだろう。






船井幸雄人間クラブ全国大会2012レポート